絨毛膜下血腫が大きくなってしまい、綿密な管理をするためにMFICU (母体胎児集中治療室)に移動することになった私。
「集中治療室」という単語にビビる私でしたが、案内されたそこは広めの大部屋といった感じでした。
今までいた大部屋と違うのは、部屋の一角に助産師さんたちの待機するスペースがあること。本棚やパソコンなどが置いてあり、そこに24時間誰かが常駐して私たちの様子をみている、ということになります。
あとは、ベッドの頭元に分娩監視のモニター装置や酸素投与の機器などがあり、やはり一般の部屋と比べると医療機器が多く設置されています。
部屋の中に洗面台とトイレもついており、私の安静度は大部屋の時と変わらずトイレや洗面可、デイルームも歩いて出てよし、入浴は不可だがシャワーは可、です。
ただ、シャワー室やデイルーム(どちらも部屋から20mくらい)まで歩くと下腹部が張ることがあったことや、動きすぎて絨毛膜下血腫が大きくなるのも怖かったので、トイレ以外はほとんどベッド上で過ごしていました。
引き続きすることがない日々でしたが、入院も一週間を過ぎていたのでダラダラ過ごすのにも慣れてきました。
入院して、改めて
「私、疲れてたんだ…」
と実感し、久々に家事も育児もしなくて良いフリー時間を楽しめるようになっていました。
ゆるいスマホゲームをしたりしてそれなりにリラックスして過ごしていたと思います。
そして、一日の中の楽しみといえば、助産師さん達の検温。
通常の体温や血圧測定のほかに、エコーを下腹部に当てて赤ちゃんの心音を確認します。この心音のチェックが、ほんとうに楽しみでした。
私はつわりが早く始まり早く終わる方なので、この11週~12週あたりにはすでにつわりが消えかけていました。
そして、お腹は多少ふっくらしたかな?というくらいでほとんど目立たず。もちろん、胎動なんて全然わからず。
ほんとうに赤ちゃん、いる??
と思ってしまいそうになりますが、この心音聴取で「ドッドッド…」と聞こえるたびに「ああ、今日もちゃんと元気だ」と確認できるのです。
まだまだ赤ちゃんが小さく、お腹のスペースがあるためよく動き、心音を聴取できる場所が恥骨ギリギリだったりちょっと横だったり…。
助産師さん達も、赤ちゃんの位置を探すのに苦労したり時間がかかることもあったようですが、ママが心音が聞こえるとホッとする、というのをよく理解してくれて、いつも根気よく探してくれて聞かせてくれました。
赤ちゃんの心音とあわせて、助産師さん達のその心遣いもとても励みになりました。
ちなみに、とある助産師さんが言っていたのは、
「多くの人はもうちょっと先までつわりがあるんだけど、それは、胎動が始まるまで赤ちゃんは自分の存在をつわりでママに教えてるんですよ。
そして、つわりがおさまったな、と思ったら次は胎動でママにちゃんと元気なことを教えてくれるようになっている。うまくできてますよね」と。
なるほどなー!と思いました。
つわりや胎動、いろんなことで主張する赤ちゃん。
検診やエコーなんてなかった昔から、そうやってママは赤ちゃんからのメッセージを受け取って、赤ちゃんの無事を確認していたのかなあ…と思いました。
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