運転免許更新。

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つれづれ
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先日、池袋で痛ましい事故が起きました。

お母さんと3歳の女の子が犠牲になった、あの事件です。

小さい子を持つ親として、もし自分の身に起きたことだったら…、自分の子どもが犠牲になったら…、残された家族のことを思ったら…と思い、ニュースで画像が流れるたびに心が痛みました。

あの事故について新しい報道では、最初に縁石に乗り上げた形跡があり、そこでパニックを起こして正常な運転ができなくなったのでは、という内容でした。

認知症はなかったようですが、最近では歩行時に杖をついており、周囲にはそろそろ運転免許を返納するというようなことを言っていたそう。

その決断を早く実行に移していたら…、と思わざるを得ません。

池袋事故の数日後、運転免許更新のために免許センターに行ってきました。

この事故の報道があったせいかはわかりませんが、免許返納の窓口には返納希望とみられる人がたくさんいました。

私が住んでいる土地は地方都市で、駅前などはそれなりに発展しているものの一人一台でもおかしくないほどの車社会。

日常の買い物や通院などでは不自由しないけれど、休みの日のレジャーやちょっとした遠出、かさばる買い物などではやはり車がないと何もできない。例え自分が免許を返納する、と考えたら躊躇してしまう…、そんな土地です。

この土地でもこんなに返納する人がいるんだ、すごいな、と思ってついそちらを見ましたが。

びっくりしました。

みなさん、まだまだ運転できそうな人ばかり。身なりもちゃんとしていて、足腰がしっかりしていて、きちんと列をついて窓口に並んでいる。

なんというか…免許を返納するという決断ができる人は、むしろ心身共にしっかりしている人なんだな、という印象でした。逆に、運転をやめてほしい人ばかりが正しい判断をすることができずにズルズルと運転を続けている…となっているのかな、と。

高齢者には認知機能検査が義務付けられていますが、基準を厳しくするとか検査期間を狭めるとか…、運転できる年齢の上限を設定するのもありだと思います。

もちろん、そこまで厳しくする背景には、免許返納者に対して公共のバスや電車、タクシーなどの無料化だったり、自動ブレーキ搭載車の普及だったりが必要になってくるわけですが。

そして、こういった話題になると、高齢運転者=加害者、それ以外の私たち=被害者、といった立場で話をしがちですが、操作ミスに限らず交通事故は誰だって加害者になり得ますよね。

独身の頃、交差点で事故の当事者になったことがありました。直進の私の車に、前方から右折車がぶつかって来ました。信号は黄色になったところで、お互いが相手が止まるだろうと思って起きた事故です。

衝撃で私の車は、横の歩道に乗り上げてしまいました。

私と相手は無傷でしたが、もし車が乗り上げた歩道に誰かがいたら…、もしその誰かが命を落としたら…、と考えるとゾッとします。もしそうなっていたら、結婚も出産もせず、その誰かのために償い続ける日々を今でも送っていたでしょう。

自分が罪もない誰かの命を奪い、その家族も苦しめる。もちろん自分と自分の家族も。

一瞬でそれが起こり得るのが交通事故。

当たり前だけど、加害者になる可能性も考えて運転しなければ…

そう思いながら、免許センターからの帰り道、かつて事故をおこした道を通ったのでした。

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