
新型コロナウイルスもすっかり生活の一部となってしまいましたが、コロナ以外でも子ども達とその親にとってインフルエンザに始まり感染症は常に身の回りにあります。
感染症に一旦かかってしまったら、数日間は体調を崩した子どものお世話が始まります。
体がひどくてぐずる子どもをあやしたり、水分補給をさせたり、食べやすい食事を考えたり…。
必要なお世話は色々ありますが、中でも大変なお世話は薬を飲ませることではないでしょうか。
子どもは、薬を飲むことの何が苦手なのか?
薬を飲むことが得意な子どもはなかなかいません。
我が家の子ども達も例外ではなく、体調を崩して小児科から薬が出るたびに四苦八苦するのですが、子ども達に何がそんなに嫌なのか聞いてみました。
「苦いのが嫌!!」
まず、子ども達が口を揃えて言ったのがこれです。
たしかに、薬は子ども用に甘い味付けがしてあるものも多いですが、苦い薬もあります。
特に抗生剤は苦いものが多いのですが、中途半端に飲むのをやめると体内に菌が残ってしまうため、決められた日数分を確実に飲みきって下さいと言われます。
大人に出される時には錠剤ですが、子どもに出されるのは散剤(粉薬)です。
錠剤は小さい子どもには飲むのが難しく、喉に詰まらせるおそれがあるため粉薬が出されるのは当然…なのですが。
錠剤はすぐに飲み込むので味があまりわからない場合が多いのですが、子ども用の散剤を試しにちょっとなめてみると、錠剤より余計に苦い粒が口の中に広がると感じました。
子ども達がやたら苦い苦いと言っていたのも納得です。
しかし、良薬は口に苦しとは言いますが、苦くて飲んでくれなければ元も子もありません。
何かに混ぜて、苦い味をわかりにくくする必要があります。
「粉が嫌!!」
こういう意見もありました。
先ほども述べたとおり、子どもには錠剤ではなく散剤(粉薬)が出されます。
これは、錠剤だと喉に詰まらせるおそれがあるためです。
しかし、粉を口に入れることなど普段ないため、溶かしたり混ぜたりせずにそのまま水で飲もうとすると、むせて咳き込んだり吐き出したりしてしまいます。
粉を口に入れた時のポクポクした感じが嫌だ、飲み込むのが難しい、と言っていました。
こういった意見に対しても、何かに混ぜて飲むことで解消されます。
「甘いのも嫌!!」
珍しいかもしれませんが、こういう意見もありました。
子ども用の薬は甘い味付けがしてありますが、薬によってはその甘さが強いことがあり、人工的な甘さが苦手、という意味らしいです。
では、具体的にどうしたら良いのか?我が家では、これですんなり飲めました
ミロ
うちの次女は、風邪をひくと咳が長引いて、ひどくなると喘息のようになります。それが悪化して入院したこともあるので、かかりつけの小児科の先生は悪化しないうちに抗生剤を出してくれます。
この抗生剤がやはり苦い物が多く、市販のお薬ゼリーに溶かして飲んでも「苦い!!」と嫌がることが多く途方に暮れていました。
しかし、家にあったミロに溶かすと「苦くない!!」とゴクゴク飲めたのです。
ポイントは、ミロを濃いめにすることと、よく混ぜてすぐ飲むこと。
しばらく置いておくと、薬の粒が溶けてしまい、苦みが広がってしまいます。
ミロがなければココアでも良いと思います。その場合は砂糖を多めにしてみてください。
アイスクリーム
これも、混ぜるとペロッと食べてくれました。
熱がある時には特に冷たい物は食べやすいですし、補食としてアイスを食べるついでにお薬も飲めたら一石二鳥ですよね。
ミロの場合と同じく、混ぜてしばらく置いておくと苦みが広がるので、早めに食べさせるのがコツです。
味は、バニラとチョコレートとストロベリーで試しましたが、いずれも嫌がらず食べてくれました。
甘味が強い方が薬の苦みが紛れて食べやすいようなので、ソーダやチョコミントなど、さっぱり系の味は避けた方がよさそうです。
ちなみに、親が介助して食べさせる時には、舌の真ん中に乗せてあげること。
舌の先端の方が味を感じやすいので、少しでも苦みを紛らわせるためには舌の先端につかないようにしましょう。
コーラ
これは、ある程度炭酸に慣れた子じゃないと難しいんですが。
炭酸の刺激で苦味が紛らわされるようで、ピリピリするー!と言いながらスムーズに飲んでくれました。
逆に、苦い薬と混ぜてNGだった物は?
フルーツのジュース、ゼリー(特に柑橘系)
抗生剤ではない一般的な風邪薬(鎮咳剤や去痰薬、整腸剤など)は、普通のフルーツゼリーに混ぜるとすんなり飲めていた我が子たち。
そこで、抗生剤を出された時にも同じようにゼリーに混ぜてみたところ、一さじ口に入れて「苦い!」と大泣きしたのです。
そんな大げさな…とペロッとなめてみましたが、衝撃の苦さ。
同じ薬を錠剤で飲んだことがありますが、溶かした抗生剤が果汁との出会いでこんなに苦くなるとは思ってもみませんでした。子ども達、すまん。
いくつかあったゼリーで試してみましたが、柑橘系のゼリーでより苦さが際立ち、大人の私でも一口でギブアップでした。
まとめ
もともと甘い味付けがしてあるシロップは比較的飲みやすいですが、抗生剤のような苦い粉薬を混ぜる時にはミロやココア、アイスクリームなどの甘味が強いものに混ぜるのがおススメです。炭酸飲料が飲める子には、炭酸を試してみるのも手です。
混ぜてしばらくたつと苦みが広がってしまうので、混ぜたらすぐに飲んでしまいましょう。
全部飲めたら頑張った子どもをいっぱい褒めて、歯磨きも忘れずに。
この方法で決められた分をきちんと飲み切って、体調が良くなるのを願っています。
コメント
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